56年前の秋。当日の空は晴れ渡っていたことを覚えている。1964年の東京五輪で聖火ランナーを務めた杵島郡大町町の農業・森勇さん(74)は5月、再びトーチを掲げて聖火を運ぶ。「まさか2回も走れるとは思っていなかった。(やると)返事はしたものの大役だな」と笑みを浮かべる。