子どもたちとNPO関係者らが一堂に会して今後の方針などを話し合ったサミット=佐賀市大和町の水ものがたり館

成富兵庫茂安の功績を、演劇を通じて紹介した金泉中の生徒たち

 武田信玄、加藤清正、成富兵庫茂安の3武将を「治水・利水」の面から考える子どもサミットが24日、佐賀市大和町の水ものがたり館で開かれた。山梨、熊本、佐賀の小中学生やNPO関係者ら約50人が一堂に会し、子どもたちの調査報告を基に、各武将の功績や共通点などについて学びを深めた。

 静岡県から同館を訪れた武藤礼奈(あやな)さん(現中学1年)がまとめた武将と治水・利水のレポートに昨年、同館の関係者が感銘を受けたのがきっかけ。3武将ゆかりの河川事務所やNPOに「子どもたちを主役にサミットを開こう」と呼び掛け、第1弾として実現した。

 新型肺炎の影響で音声で基調講演を寄せた武藤さんは成富兵庫茂安、武田信玄、明治期に天竜川の治水などに当たった静岡県の実業家の金原明善(きんばらめいぜん)について報告した。3者の重要な共通点として「作業者をねぎらい感謝を伝え、人の力を引き出したこと」「身分に関係なく意見を聞き、実行に移したこと」を挙げた。

 熊本からは加藤清正が手掛けた渡鹿堰(とろくぜき)・大井手や同県大津町について報告した。佐賀からは3武将の人物像や実績を7人が発表し、佐賀市の弘学館中3年の藤井琉穂(りゅうほ)さんは「戦ではなく、武将と水とのつながりを考えるのは興味深かった」、致遠館中2年の今泉琉鈴(るり)さんは「勢力を拡大し、広い土地を治めるほどに水が重要になったのではないか」と話した。

 サミットでは、来年は熊本、再来年は山梨での開催を目指そうと確認した。また、金泉中2年生19人が、同館の監修を得て文化発表会で演じた劇を披露し、成富兵庫茂安の逸話や治水の仕組みを分かりやすく紹介した。

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