甲子園プロジェクト事業の後押しもあって選抜高校野球大会の初出場を決めた伊万里高=2018年1月、伊万里市の同校

 伊万里市は、市内と有田町の高校から甲子園出場を目指す「甲子園プロジェクト」事業を本年度で終了する。全国で他に例がないユニークな取り組みは、2018年春に伊万里高が初出場を果たしたことで役割を終えたと判断した。

 事業は13年度に前市長の発案でスタート。野球だけ特別扱いすることに異論もあったが、市側は「地域ぐるみで取り組むことで一体感が生まれ、甲子園に出場できれば活性化にもつながる」と説明した。その年の夏には有田工高が甲子園初出場を果たした。

 事業では、5校の野球部のレベルアップを図り、県外強豪校との練習試合や指導者講習などを実施。小中学生を対象にした野球教室も行った。これらの取り組みは18年1月、伊万里高が春の選抜高校野球大会に「21世紀枠」で選ばれる際の判断材料になったとされ、一定の成果を上げた。

 事業費は7年間で約360万円。市の担当者は「野球の競技人口が減少し、競技力向上よりも底辺拡大の取り組みの方が大事になっている。他のスポーツも抱える課題であり、野球に特化した事業を続けることが難しくなった」としている。

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