「仲間同士で『男らしさ』でもめた。みんな固定概念を持っている」と話す荒牧明楽さん(左)=佐賀県庁のSAGACHIKA

VR体験する参加者

 LGBT(性的少数者)への理解を深める交流会が23日、佐賀市の県庁のSAGACHIKAで開かれた。トランスジェンダーの荒牧明楽さん(34)=佐賀大出身=ら3人によるトークセッションや、当事者の視点を再現したVR(仮想現実)体験があり、参加者たちは、LGBTを巡る社会の在り方について考えた。

 荒牧さんは高校1年の時、性同一性障害を描いたテレビドラマがきっかけで、自身がトランスジェンダーだと気付いたという。トイレや修学旅行での風呂などで悩み「女性として扱われることに違和感があり、全身が自分じゃない感覚だった」と振り返った。幼いころに知識がなくて苦しんだり、友人の何気ない言動で傷ついたりした経験から「LGBT研修をちゃんと受けてほしい」と述べ、正しい理解を求めた。

 VR体験では、レズビアンの幸せな気持ちや職場での気まずさなど、当事者の視点を模擬体験した。VRの企画・開発に携わった黒田麻衣子さん(36)は「コミュニケーションを深める職場が、心地のいい職場」とし、「言ってはいけないと思うのではなく、相手を尊重して、話を聞くことが大切」と呼び掛けた。

 交流会は、県が取り組む、ダイバーシティ(多様化)への理解を進める事業の一環。約40人が参加した。

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