東京パラリンピック競泳の競技役員に内定した通知を手にする原口隆さん

全国中学校競泳大会で審判長を務める原口隆さん=2009年8月、福岡市(提供写真)

 今夏に開かれる東京パラリンピック競泳の競技役員に、有田町で陶磁器製造販売会社を営む原口隆さん(69)が内定した。全国や世界の大会で審判を長年務めてきた経験を買われ、本番に向けた研修も積んできた。運営を担う予定で「大舞台に携わりたいという夢がかなった。自信とプライドを持って臨みたい」と開幕を待ち望んでいる。

 原口さんは有田中で水泳部に所属。佐賀工高で甲子園に2度出場し、社会人野球でもプレー経験がある。競泳の競技役員になったのは20代半ば。「中学時代、かっこよさに憧れていた」と言う。40代半ばには大会で競技役員を統括する審判長を担うようになり、佐賀総体や全国中学校大会などでも大役を果たした。W杯でも審判を務めた経験がある。

 副会長や審判長を歴任した佐賀県水泳連盟は、後進に道を譲って退いた。しかし、身体障がい者水泳連盟の関係者に請われ、選考を経て東京パラリンピックの競技役員候補に。約3年前から研修入りし、世界パラ水泳連盟の講習や、大会を通して障害者水泳のルールや審判の知識を深めてきた。

 原口さんは自身の会社で、五輪やパラリンピックの各競技団体などから依頼を受け、選手名入り記念皿などを製作。東京五輪・パラリンピックのマスコットを描いた公式ライセンス商品「おきあがりこぼし」も作っている。大会への思い入れは強く「関われることが信じられない」と高揚している。

 日本の競技役員は30人ほど。「具体的な役割はこれから決まるが、健康管理に努め、さらに勉強を積みたい」と全力で支える決意を語る。今後、3回の研修に臨んだ後、「支えてくれたり協力してくれたりした人にも恩返しする気持ち」で本番を迎える。

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