発達障害児の二次障害予防に向けた研究の成果が発表されたシンポジウム=佐賀市の西九州大短期大学部キャンパス

 西九州大短期大学部(福元裕二学長、佐賀市)は22日、発達障害児への理解不足や不適切な対応によって、情緒の不安定などを招く二次障害を予防する研究のシンポジウムを開いた。調理体験を通して偏食が改善された事例や、保護者へのアンケートから負担軽減に向けたワンストップサービスの必要性が再確認されたことなどが報告された。

 地域生活支援学科の食生活支援コースでは、偏食に悩みを抱える親子に焦点を当てた。ある子どもは食べ物の色がまじり合った料理を食べることが難しかったが、2度の調理体験を通して食材への興味が増した。初回は半分ほど食べ残していたが、2回目は約8割食べることができたという。

 保護者と保育者にアンケート調査したグループは、相談や診断に向けた手続きが今なお煩雑で、保護者がさまざまな窓口を回らざるを得ない実情があると指摘。負担感を減らす一元的な支援体制が必要だとした。

 文科省の事業の採択を受け、2017年度から保育、福祉、調理など同短期大学部が得意とする分野を生かして発達障害児やその保護者を支援するための研究に3年間取り組んできた。シンポジウムは佐賀市神園のキャンパスで開かれ、保育関係者ら約80人が聴講し、ワークショップもあった。

 研究を統括した幼児保育学科の川邊浩史准教授は「成功事例を共有するとともに、今後は保育から教育までの一貫した支援プログラムを作れたら」と話した。

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