細密な切り絵と生命力あふれる生け花のコラボ展が、佐賀市の県立博物館東隣の岡田三郎助アトリエで開かれている。20作品ずつが並び、来場者を楽しませている。24日まで。
カッティングアーティストの立石洋二郎さん(60)=佐賀市=が、草月流一級師範理事で県華道連合会相談役の前田星萠(せいほう)さん(85)=同市=に昨夏、開催を打診。初めて実現した。前田さんは約半年前から立石さんの切り絵を自宅に並べて作品の構想を練ったという。
大仏が厳かにたたずむ切り絵「大仏様」から着想を得た生け花は、市内の神社から譲り受けたという、倒れたご神木の幹に、桜、マツ、ボケ、サンシュユなどを大胆に配置し、豊かな生命力を感じさせる。
前田さんは「世の中に暗い話題が多い中、癒やしや生命をテーマにした。見た方がほっとし、優しい気持ちになってもらえたら」と話す。
入場無料で午前10時から午後6時(24日は午後4時まで)。