■人や社会とかかわる大切さ
 マジノ・マジヒコ氏は、だれかとはしゃいだり、うわさ話に耳を貸(か)したりすることのない、時計のように規(き)則(そく)正(ただ)しい生活を送るとてもまじめな紳(しん)士(し)でした。ところが、あることをきっかけに彼(かれ)の雰(ふん)囲(い)気(き)は変わっていったのです。
 それは、彼の暮(く)らす古い家に昔から住み着いていた彼にそっくりのオバケと出会ったからです。オバケ氏と手紙交(こう)換(かん)や深夜に映(えい)画(が)鑑(かん)賞(しょう)、チェスをしたりと夜(よ)更(ふ)かし癖(くせ)の付いたマジヒコ氏。代わりにオバケ氏が会社へ行くこともあります。別人のように明るく幸せそうなマジヒコ氏を見た会社の同(どう)僚(りょう)たちも親しみを感じるようになりました。通(つう)勤(きん)のため満員電車に乗ったり、すこし世間の仲間入りをしたオバケ氏と世間へ出ることがすこし減(へ)ったマジヒコ氏です。ふたりが交流を持つことで社会や人とのコミュニケーションが増(ふ)え楽しい日(にち)常(じょう)生活を送っていることが伝わってきます。
 人とのふれあいや支(ささ)えあうことの大切さを教えてくれる一冊(さつ)です。(企画課 馬場智子)

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