「光林」を開店した1970年当時の林節治さん(提供)

 鳥栖市古賀町の「光林飯店」は、100人が入る大広間を備えた和食・中華料理店。その前身は同市宿町にあった「光林」で、1970年創業の小さなちゃんぽん屋でした。現社長・林譲二さん(60)の父親が半世紀前に立ち上げた店は、譲二さんら3兄弟に後継ぎ息子を含めた3世代で守り継いでいます。
 「光林」はかつて国道34号沿いにあった「三恵ビル」に、故節治さんが妻・マチ子さん(84)と開きました。78年には2店舗目として「光林飯店」を出店。2階を宴会場にし、さらに5年後の83年には、40人用の大広間2部屋などを増築しました。
 「周りの会社もまだ元気で、よく歓送迎会などに使われた」と譲二さん。高校卒業後、福岡などのホテルで中華料理を学び、25歳で店に戻って節治さんを手伝いました。30歳前後で厨房の一切を任されてからは、次男・茂さん(57)を中華と送迎バスの担当、三男・浩之さん(54)を和食担当として、ともに店を支えてきました。

 店で使う米は全て、市内の山手にある田んぼで作る自家製米。種まきや田植え、稲刈りの時季の定休日には総出で農作業に当たり、毎日精米したてを提供します。
 時代とともに企業の宴会は減り、同窓会や地域の役員集会、法事などの利用が目立つように。団体客の年齢層も上がり、宴席の料理はボリュームのある大皿より会席を求められることが増えました。

100人が入れる大広間
会席コース。写真は4400円で、季節によっても内容が替わる

 そんな変化に、コレステロールを抑えるキャノーラ油や純正のラードなど健康面に配慮した食材と味付けで対応しています。女性用トイレ、喫煙スペース、玄関のスロープなどハード面も細やかな改修を重ねます。
 今なお現役のマチ子さんから譲二さんの長男・隆治さん(33)まで、3世代で切り盛りする店。一族の歴史は、ここで新たな半世紀を刻んでいきます。

 =MENU=

 定食は「光林」開店当時からの「光林スタミナ定食(豚ともやしの炒め)」(990円)や、好きな麺を選べる「いろいろ麺定食」(同)など11種類がありますが「はまると同じ物ばかり注文する人が多い」(譲二さん)といいます。定食はコーヒー付き。

「光林」の創業当時からある「光林スタミナ定食(豚ともやしの炒め)」

 

 
現社長の林譲二さん、弟の茂さん、浩之さん

 =DATA=

 

 [住]鳥栖市古賀町357
 [☎]0942(83)1234
 [営]11:00―14:30、17:00―21:00
 [休]火曜。ただし団体客の予約があるとき、一般の営業を休む可能性あり
 [P]30台

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