池辺和弘氏 

 大手電力会社で構成する業界団体、電気事業連合会の新会長に九州電力の池辺和弘社長(62)が就くことが18日、分かった。勝野哲会長(65)が中部電力社長を退任するためで、東京電力、関西電力、中部電以外からの電事連会長は初めて。各社の原発再稼働を推進するため、4基を再稼働させた九電の経験を生かす。3月中旬に就任する見通し。

 電事連は長年、東電と関電、中部電の3社からトップを選んできた。2011年の東電福島第1原発事故以降は関電と中部電が交互に会長に就任。19年10月に関電社長の岩根茂樹氏(66)が同社の金品受領問題で会長職を辞任し、19年6月まで会長を務めた勝野氏が急きょ再登板していた。

 大手電力の原発は、原子力規制委員会の審査に15基が合格したが、再稼働は5原発9基にとどまる。巨額の事故対策費で原発事業の採算が悪化し、大手電力や原発メーカーによる共同事業化の必要性も指摘される。

 業界を取り巻く環境は厳しさを増す一方で、九電自体も2019年4~12月期の連結純利益が大幅減益に陥り、システム障害による大規模トラブルを抱える。課題解決の先頭に立つ池辺氏は難しいかじ取りを迫られる。【共同】

 

 池辺 和弘氏(いけべ・かずひろ)東大卒。81年九州電力。取締役常務執行役員などを経て18年6月から社長。62歳。大分県出身。

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