これまで佐賀の民家約400軒を取材した北原学さん=佐賀新聞社

北原さんが佐賀新聞で連載している「ふるさとの民家」

 佐賀の石仏や民家などを取材し、約20年にわたって佐賀新聞に連載してきた佐賀市の北原学さん(83)が、芸術文化の進展に功績のあった人や団体に贈られる県芸術文化功労賞を受賞した。連載は3月で終了する予定で「民家を見たり、住人の話を聞いたりするのが好き。取材は楽しい時間だった」と振り返った。

 北原さんは、佐賀市教育委員会文化課で文化財の調査や指定に携わり、「徐福」に関する研究にも力を入れてきた。定年後は西与賀公民館や市歴史民俗館の館長を務めた。

 佐賀新聞ではこれまで、石仏や石碑を紹介する「石ものがたり」のほか、川やその周辺の地域にまつわる話を掲載した「橋ものがたり」などを執筆した。2003年からは、主に佐賀市や多久市などの古い民家を訪ねて紹介する「ふるさとの民家」を掲載している。受賞では、これまでの地域に根差した執筆活動などが総合的に評価された。

 連載の取材について「『自分の目が黒いうちは家を守る』という人もいた」と住民の思いに触れたことなどを振り返り、「なるべく佐賀の方言を使い、親しみを持って話してもらえるよう工夫した」と述べた。今後は「古民家の写真は撮り続けていきたい。いつか古民家の本が出版できれば」と話した。

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