「子どもと一緒に本を楽しみましょう」と呼び掛ける伊藤明美さん=伊万里市の伊万里公民館

 子どもに本の楽しさを伝えることをテーマにした講演会が16日、伊万里市の伊万里公民館で開かれた。子どもの読書環境の充実に取り組んでいる司書の伊藤明美さんが、本選びのこつや大人の役割について話した。

 伊藤さんは全国有数の利用実績を誇る千葉県浦安市立中央図書館で33年間にわたり司書を務め、現在は日本女子大の非常勤講師などをしている。

 多くの大人が迷う絵本選びのこつについて、伊藤さんは「まず文字を読まずに絵だけを見ること。絵が語っていなければ良い絵本とはいえない」と話し、読み聞かせる側ではなく子どもの目線で選ぶよう助言した。

 また、読み聞かせには美しい日本語を伝える役割もあり、言葉の豊かさや楽しさを感じられる詩のほか、言葉遊びの本も読むことを勧め、「何かを分からせようとか、良い子にさせようとか思って読むのではなく、一緒に楽しもうねという気持ちで読んであげて」と呼び掛けた。

 講演は、読書を通して家族のつながりを深める「家読(うちどく)」の輪を広げようと、伊万里市民図書館が企画した。

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