事業承継のポイントについて説明する宇野裕事業承継コーディネーター=有田町の大有田焼会館

 中小企業向けの事業承継セミナーが、西松浦郡有田町の大有田焼会館で開かれた。事業承継に必要な期間や手順、後継者育成のポイント、税制の特例措置について事例を交えながら解説。日々の業務の多忙さなどから先送りしがちな事業承継への対応を促した。

 町内の経営者や政財界関係者ら約30人が出席した。中小企業基盤整備機構九州本部の宇野裕事業承継コーディネーターが講師を務めた。

 宇野氏は実態調査で、後継者育成の必要期間について「約5年」「5~10年」と答えた経営者が合わせて半数を超えたとし、早期の取り組みが肝要とした。中小企業では、社長の経営理念や信用、熟練工の技など目に見えにくい知的資産を継承する重要性も伝えた。

 さらに、「後継者との対話が大事だが、けんかになることもある。第三者に入ってもらうのが望ましい」と助言した。相続、贈与税で納税猶予の適用条件が緩和されるなど負担が軽減された税制特例措置にも触れた。

 県内の事業承継の支援内容も紹介された。セミナーは市町や商工団体、金融機関などで構成する県事業承継ネットワークの事務局が開催、唐津市でも開いた。

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