動画による授業を受講する利用者。4月から就労継続支援B型事業所の利用者を対象に高卒資格を取得できるプログラムを始める=佐賀市大和町のReLife(提供写真)

 一般企業への就労が困難な障害者らが働きながら訓練する就労継続支援B型事業所の利用者が、高校卒業資格を取得できるようサポートする取り組みを、佐賀市大和町の一般社団法人「碧生会」が4月から始める。通信制高校と連携しプログラムを新設。事業所職員が副担任として学習の進捗(しんちょく)状況などを管理し、利用者は事業所で働いて収入を得ながら高卒資格を取得し、一般企業への就職を目指す。

 B型事業所では、利用者に賃金ではなく生産物に対して「工賃」が支払われ、障害や体調などに合わせて働くことができる。雇用契約を結ばないため、最低賃金が適用されない。

 B型など多機能事業所「ReLife(リライフ)」を運営する碧生会では、高卒資格が得られない特別支援学校卒業生や利用者からの相談を受け、愛知県の通信制高校・ルネサンス豊田高校と連携し、利用者向けのプログラムを準備。希望者は作業所でつまみ細工やアクセサリーの製作、野菜の栽培などの作業をしながら、自宅や事業所で授業を動画で受講できる。年に4日、愛知県の本校であるスクーリング(対面授業)には事業所の職員が付き添うほか、体育などの科目で利用者が戸惑わないよう事業所で事前に練習するなど細やかにサポートする。

 同会の「放課後等デイサービス」では既に同校と連携し、15歳から17歳の利用者が福祉サービスを受けながら利用できるプログラムを2人が受講している。

 同事業所の三根真奈美さん(43)は「事業所の利用時間内に受講すると、もらえる工賃は減るが自宅で1人で取り組むより生活にメリハリができる。高卒資格が取得できれば、就職や将来の選択肢が広がる」と話した。プログラム受講する利用者を募っているが、これまでと同様、B型事業所のみの通所者も受け付ける。問い合わせは同会、0952(63)0073。

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