講演する肥前精神医療センターの杠岳文院長=神埼市の西九州大学神埼キャンパス

 依存症からの回復を考える第13回佐賀アディクションフォーラムが16日、神埼市神埼町の西九州大神埼キャンパスで開かれた。当事者や当事者の家族が回復の歩みを話し、肥前精神医療センター(吉野ヶ里町)の杠(ゆずりは)岳文院長が「回復は人として成長すること」と語り掛けた。

 アルコール、ギャンブル、薬物の依存症当事者と家族の計7人が登壇した。ギャンブルと処方薬に依存していたという男性は「(幼少期の心理的トラウマを成人になった後も引きずる)アダルトチルドレンや発達障害など、複数の問題が重なって依存症になっていた」と振り返り、「自分を変えながら生きていくことが回復につながるのでは」と話した。

 杠院長は「回復とは回復に向かって歩み続けることで、人として成長すること」として「失敗も付きもの。失敗と挑戦の繰り返しが回復につながると信じている」と励ました。回復した自分の姿を具体的にイメージすることで「ゴールは近くなる」と語った。

 会場からは「断酒中にノンアルコール飲料は飲んでいいか」と質問があり、杠院長は「飲酒の引き金になってしまう人は少なくないので、できれば避けて」と応じていた。

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