佐賀市の川原健太(左)が鳥栖市の土井政人をかわす=32区

 王者・小城市の背中を捉えることはできなかったが、佐賀市は一人一人の力を結集して2位を死守した。頼りの大学生が出場できない中で、大町信二監督は「今年の頑張りが小城市との差を縮めることにつながる」とチームの成長に期待を込めた。

 最終日後半は若手の追い上げが光った。多くの高校生がしのぎを削った29区では、末次海斗(鳥栖工高)が嬉野・太良との3位争いを制し、2位の鳥栖市と45秒差で中継所へ。続く30区の山下花音(佐賀清和高)、31区の林田梨優(同)も踏ん張り、32区の川原健太(紀水苑)にたすきをつないだ。

 川原は軽快な走りで鳥栖市を猛追。1・5キロ地点までに35秒詰めると、3・5キロでついに鳥栖市をかわした。「実力以上の走りができた」とレース後に納得の表情を見せ、「いい位置でつないでくれたおかげ」と仲間への感謝も忘れなかった。

 大会直前、故障などで長距離区間を任せるはずだった大学生選手を複数欠く緊急事態に陥った。それでも選手たちそれぞれがベストを尽くすことで、小城市に食い下がった。「メンバーが苦しい中で、今持てる力を出してくれた」と大町監督。ピンチに直面しながらつかんだ2位は、必ず王座奪還への力になる。

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