佐賀整肢学園や佐賀善意銀行などに寄付した林芳広さん=佐賀市久保泉町の戸上コントロール

佐賀整肢学園や佐賀善意銀行などに寄付した林芳広さん=佐賀市久保泉町の戸上コントロール

   支援の輪を広げたい-。佐賀市西田代の会社員林芳広さん(53)が、佐賀整肢学園や佐賀善意銀行など四つの施設や団体に、給料の中から1千万円以上を寄付した。脳出血のために左半身まひになった林さんは「私の行動が支援の気持ちが広がるきっかけになれば」とほほえむ。

 2018年12月から20年1月までの1年余りに、合計で約1120万円を贈った。同市久保泉町の戸上コントロールで働く林さんは、11年に作業中に倒れて入院した。同社役員の「何年でも待つからリハビリに専念して」との言葉や、母親の献身的なサポートにより、1年半のリハビリを経て職場に復帰した。

 倒れる前までは、自分のことばかり優先させてきたという。生きる意味を見つめ直し、「頑張っている人や子どもたちのためにできることをしたい」と常々思っていたとき、佐賀善意銀行の記事を新聞で読み、寄付を思いついた。

 当初、500万円で終えるつもりだったが、佐賀整肢学園で出会った9歳の男児の姿に心を打たれ、1千万円を超える寄付をしようと決めた。川原保育所やひとり親家庭をサポートする「スマイルキッズ」にも寄付をしている。

 「寄付は特別なことではなく、人生で今したいことだった」と話す林さん。母親や職場の同僚たちに感謝しながら「今は幸せ」と笑顔で語った。

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