最優秀選手に輝いた鳥栖市の髙瀬桂(専修大1年)。初日は全区間で最長の11区(17・0キロ)で区間賞、最終日はスタートの24区(14・4キロ)で4位と奮闘した。長距離区間で安定した走りを見せた髙瀬は「素直にうれしい」と声を弾ませた。
同年代のエースがひしめく11区では、下り坂でリズムをつかんだ。24区は「1日目のダメージが少しあった」ものの、トップと40秒差。「けがなく上位でたすきを渡せたことは上出来」と振り返る。
高校までは1500メートルを得意とし、多人数での競り合いが少ない駅伝が苦手だった。それでも「大学での練習が着実に自信につながっている」と胸を張った。
専修大は7年ぶりの箱根駅伝出場を目指しており、「チームを引っ張る存在になりたい」。大きな手応えをつかみ、成長を誓った。