地域ぐるみの防災を目指し、防災マップと避難マニュアルを作成した諸富町小杭地区老人クラブの小栁春良会長(右)とメンバーの江頭正迪さん=佐賀市諸富町の小杭公民館

佐賀市諸富町小杭地区の老人クラブ(小栁春良会長)が、避難マニュアルと防災マップを完成させた。避難時に手助けが必要な人の情報などを地図に整理し、会長の小栁さん(73)は「会員のためでも、いつか動けなくなった時の自分のためでもある。自分たちの命は自分たちで守っていかないといけない」と地域ぐるみの防災を目指す。

 避難マニュアルでは災害時の連絡フローや避難所でのルールをまとめた。役員向けに、1人暮らし世帯や、会員の家族で支援が必要な世帯などを分類した名簿も載せている。1953(昭和28)年の大水害「28水」や佐賀豪雨などの経験を生かし、大雨時に浸水する場所や増水時にあふれ出る可能性がある水路などを防災マップに示した。5日に会員70人へ配り、非常時の活用を呼び掛けている。

 元町役場職員の小栁さんが中心となり、会長に就いた昨年4月から制作を始めた。阪神・淡路大震災や東日本大震災で被災した親戚などから「ご近所での助け合いがあった」と聞き、地域での仕組みづくりの必要性を感じたという。

 小栁さんは「若者が仕事に出ている昼間は自分たちで動いていかないといけない」と話し、「普段から顔を合わせているからこそ完成できた。(ほかの地域でも)小杭方式もあるねと、参考にしてもらえれば」と広がりを期待する。

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