視覚障害者の支援の現状や今後の展望などを話す吉野由美子さん=佐賀市天神の市立図書館

視覚障害者への支援の在り方をテーマにした講演会が15日、佐賀市立図書館で開かれた。視覚障害リハビリテーション協会前会長の吉野由美子さんが、中途失明者らが増えている状況などを説明し、参加した約30人が地域共生社会づくりの中で求められる支援を学んだ。

 吉野さんは、視覚障害によって生活に困っている人は、視覚障害者手帳所持者の5倍程度の約164万人に上るという推計結果を紹介した。高齢になってからの中途視覚障害者が増加傾向にある現状を解説した上で「機器などを活用できれば、多くの人が視覚を使って生活できる」と指摘した。

 国の福祉政策の動向にも触れて、「サービスの縦割りではなく、介護や障害者福祉、生活保護などの制度の枠を緩めて、使い勝手をよくすることが求められる」と強調した。

 講演会は「視覚障害支援ネットワーク研修会」と銘打ち、さまざまな悩みの相談窓口をまとめたリーフレット「スマートサイト」の作成を目指す支援者が開いた。

このエントリーをはてなブックマークに追加