多布施川の満開の桜を表紙にあしらったエッセー集『徒然なるままに-佐賀の街から-』

 佐賀市の主婦吉川ヒデ子さん(74)が、エッセー集『徒然なるままに―佐賀の街から―』(文芸社)を出版した。新聞の投稿欄に掲載された、26年間の作品約130編を収録した。

 収録作品は1993年6月から2019年4月までの掲載作。知人から届いたミョウガの香りに季節を感じ、佐賀駅で出会った小学生とのユーモラスなやりとりに心が温まる。日々の何げない出来事や、その時々の思いを端的につづっている。

 「光明」と題した作品は、「お母さんは何のために生きてるん?」と子どもから問われて答えに詰まったエピソード。「ちゃんと答えられない自分が情けなかったが、新しいカレンダーに『人はなぜ生きるのでしょう。その答えを探すために生きるのです』とあった。そうなんだ、無理やり答えを出さなくてもいいんだとすこしホッとした」

 表紙は自宅に近い多布施川沿いの満開の桜をあしらった。吉川さんは「ただ、日記代わりに書いては発散してきた。姉も兄も75歳そこそこで亡くなったので、そろそろまとめてみようかと思い立った」と話す。

 『徒然なるままに-佐賀の街から-』は四六判、112ページ。税別千円。

このエントリーをはてなブックマークに追加