武雄市役所

 武雄市の監査委員は12日、市が高額療養費の資金貸し付けに絡む124万円の未償還金を回収していないのは違法として、小松政市長に必要な措置を講じるよう勧告した。2006年の合併前の事案で、関係書類を処分、紛失しているため事実関係が把握できない状況。小松市長は「私を含め監督責任のある職員で補てんする。業務全般の適正処理の指導を徹底する」という内容のコメントを出した。

 昨年12月の市議会で、国民健康保険特別会計に合併以前からの124万4753円の未償還金があることが取り上げられ、江原一雄市議が同月、補てんと対応を求める住民監査を請求していた。

 市福祉部によると、高額医療費の貸付制度は、自己負担限度額を超える医療費請求があった患者に対して市の高額療養費資金貸付基金が超過分を貸し付け、患者は借りた額を市に請求して基金に償還する仕組み。

 今回のケースは基金からの貸し付けは行われ、市への請求と基金への償還が行われていなかったとみられる。ただ、関係書類が保存期間の5年で処分され、貸付台帳がないため、未償還金の人名や件数は把握できない。監査委員は「未回収は債権書類を市が紛失したことが主因。公金徴収を怠る、違法で不当な事実にあたり、市に損害を与えている」と指摘、本年度内の措置を求めた。

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