残り2分を切って1点差。トヨタ紡織九州レッドトルネードの田中大介は1人少ない状態で守る相手の弱点を突いて、右サイドの荒川蔵人に鋭いパスを出した。主将の荒川は「自分の100%の力を出し切るだけ」と力強いシュートでネットを揺らし、4試合ぶりの白星を決定づけた。

 相手は今季2戦2勝と好相性の9位琉球コラソン。この日もトヨタ紡織九州が主導権を握ると予想されたが、思わぬアクシデントに苦しんだ。守備の中央を担う酒井翔一朗が前半のうちに負傷交代。荒川は「こういう時にしっかりカバーできれば、(チームとして)レベルアップできる」と仲間を鼓舞した。

 4点リードで迎えた後半は相手にパスカットを狙われ、カウンター攻撃を浴び続けた。流れを変えたのは途中出場の田中大介。「単純にコンビを使うのは危険」と、まず1対1で攻め込んで相手守備を崩し、そこからパスを散らした。機転の利いたプレーが、岡松正剛のポストシュートなど多彩な攻めにつながった。

 15日に戦う2位のトヨタ車体には昨年11月のリーグ戦で11点差、日本選手権の準々決勝では8点差で敗れている。田中大介は「冷静に戦うことができればチャンスはある」とリベンジを誓った。

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