先日、佐賀北高芸術科1期生による作品展を取材した。高校時代に美術部員だったメンバーで、昨年20歳を迎えた。現在、県内外の大学などで制作を続ける17人が集まり、日本画やデザイン作品、写真などを並べた。

 ギャラリーを訪れると、メンバーが久々の再会を喜ぶ姿があった。彼らは卒業後、それぞれの道を歩んでいる。作品展はお互いが今、どんな作品を作っているのかを見ることができる機会であり、開催を待ち遠しく思っていた様子がうかがえた。

 作品の横には、作者が自己紹介するメッセージカードが添えてあった。「人の心を動かしたい」という創作への思いや「コーヒーが飲めるようになりました」といった報告を書いているメンバーもいた。一人一人の人柄が表れるようで、ほほえましかった。

 カードを読んでいくうちに、ふと自分はどうだろうかと思い返した。最近はどんなことができるようになったのか。どんな思いで取材し、記事を書いているのか。

 話を聞く中で、卒業生の一人が「今しか作れないもの」という言葉を口にした。大学を卒業して2年が過ぎた今の私に、その言葉は強く響いた。(学芸班・松田美紀)

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