女子57キロ級決勝で平林霞(右)を破り、3大会連続で五輪日本代表に決まった浜田真由=岐阜県羽島市(共同通信)

 女子57キロ級決勝。これまで2度の五輪を経験した女王・濱田真由は、難敵相手に圧倒こそできなかったが、確実に東京五輪出場権を獲得した。本格的に練習を再開してわずか3カ月。約5カ月後に迫った大舞台へ向け、「もっと頑張らないと」と先を見据えていた。

 決勝の相手となった平林霞は、昨年の全日本選手権同階級を制した実力者。174センチの濱田を1センチ上回る長身選手で、出稽古などで一緒に練習したこともあった。

 濱田は試合開始から軽快な動きで相手を翻弄(ほんろう)すると、鋭い蹴りだけでなく、突きでもポイントを重ねてリードを奪った。第2ラウンドは相手の蹴りを許して3ポイント差まで迫られたが、勝負の第3ラウンドで地力を発揮。効果的にポイントを奪い、16―9で優勝を勝ち取った。

 昨年2月の全日本選手権の数日後、濱田は違和感を感じていた股関節の手術に踏み切った。11月から実戦的な練習を始めたばかり。高校時代から濱田を指導してきた古賀剛さん(44)は、「(本来と比べると)試合は30点。久々の試合で肉体的にも精神的にも疲れている様子だった」といたわった。

 ただ、濱田は3度目の五輪の舞台に、「出るだけでは意味がない」と言い切った。本番までにどれだけ本調子に近づけられるか。その先にメダル獲得が見えてくる。

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