トラック業界が抱える課題などを説明した国土交通省自動車局貨物課長の伊地知英己氏=佐賀市のグランデはがくれ

 トラック業界を取り巻く環境を考える講演会が4日、佐賀市で開かれた。国土交通省自動車局の伊地知英己貨物課長が、長時間労働や低賃金など業界が抱える課題を挙げ、労働環境の改善には荷主の協力が欠かせないと説明した。

 伊地知氏は、トラック運送事業の労働時間が全職業の平均より約2割長く、年間賃金は1割から2割低いといった現状を紹介した。長時間労働の要因は、荷物の積み降ろしの際に運転手が待機する「荷待ち時間」や荷役時間と指摘。運賃についても、荷待ち時間や荷役時間がある場合には「待機時間料」や「積込料」など、運賃と別に料金を受け取る必要性を訴えた。

 2024年からの罰則付き時間外労働(残業)の上限規制の開始や、17年の標準運送約款の改正などに触れ「環境の改善には、運送事業者だけでなく荷主企業の協力が必要」と強調した。

 九州運輸振興センター(福岡市)と佐賀県トラック協会が主催。県内の運送会社の経営者ら約90人が出席した。

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