見島地区の家々を回り、青竹を打ち鳴らすカセドリ=8日夜、佐賀市蓮池町

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている佐賀市蓮池町の伝統行事「見島のカセドリ」が8日、同町見島地区であった。神の使いの「加勢(かせ)鳥」に扮(ふん)した未婚の青年2人が家々を巡り、青竹を打ち鳴らして厄を払った。

 見島のカセドリは地区内の熊野神社に由来する小正月の行事で、約380年の歴史がある。笠に隠れた加勢鳥の顔を見ることができた年は、幸運に恵まれると言い伝えられている。

 神事の後、わらで編まれた蓑(みの)を身にまとった2羽の加勢鳥は地区内の19軒を回り、真ん中あたりから12等分に割った長さ約1・8メートルの竹を激しく打ち鳴らした。

 小中一貫校芙蓉校4年の石丸嘉純君は「耳が痛くなるくらい音が大きかった。顔が見られてよかった」と興奮した様子。「加勢鳥保存会」の武藤隆信会長(66)は「昔からのそのままの形で残し、地道に続けていきたい」と話した。

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