久しぶり「からつ塾」で講師を務める大嶋仁さん=1月25日、唐津市の唐津ビジネスカレッジ

 昨年8月末、中国広東省・中山大学に東アジア研究所長として招へいされ、約5カ月。正月休みを挟んで唐津に戻り、久しぶり「からつ塾」の教壇に立った。

 アルゼンチン、ペルーで日本思想、文学史を教え、パリ国立東洋言語文化研究所に在籍した比較文学の権威。現地で現代中国をどう感じるか。一言で言うと「アメリカの覇権主義に対する唯一の対抗馬」としての存在意義だ。

 「独裁と言われているが、習近平(国家主席)一人で決めているわけではなく、学内を含め、いろいろ論議されている。北朝鮮とは違う」と言い、「政策を是とはしないが、そういう国がないと世界が一極化してしまう」とも。イデオロギーとは一線を引き、大国のパワーバランスを説く。

 塾の講義では「教育において数学を重視するあまり、詩歌や美術を軽んじてはならない」という持論について宮沢賢治から脳科学者、哲学者らの言辞を引いて解説し、「すぐに答えを求めるのではなく、いろんな角度から問題を考えることが大事」と提起。自らも7月まで是々非々の中国ウオッチングを続ける。

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