旧佐賀藩主鍋島家の伝来品を所蔵する鍋島報效(ほうこう)会が6日、10代藩主・鍋島直正が長女貢姫(みつひめ)に宛てた196通の手紙をまとめた書簡集『愛娘(まなむすめ)への手紙』を発刊した。遠く江戸で暮らす長女を思う文面から、幕末佐賀藩の近代化をけん引した名君の子煩悩な一面が浮かび上がる。