佐賀県経済部中小企業総合指導センターが1972年に公表した『基山町商店街診断報告書』

 北西部に県立自然公園の山並みが広がる基山町には、高速道の鳥栖ジャンクション設置が計画され、新幹線博多駅の供用開始が近づくなど、快適な居住地域として、その将来が大きく期待されていた。

 町は地域社会の課題と将来方向、その中で町の果たすべき役割を探り、目標を見定める必要から1972(昭和47)年、地方自治法第138条の規定に基づき「町総合計画審議会条例」を設けて、同年6月から計画作りに着手する。

 計画策定に当たっては、役場内にプロジェクトチーム・幹事会を設け、住民の声を聴くための住民会議、アンケート、農家調査を実施。町外の専門機関に対して、町の将来のあるべき姿について提言を求めた。

 そうした中、県経済部中小企業総合指導センターが町商店街の現状と問題点を調査した『基山町商店街診断報告書』が同年11月、公表された。

 報告書勧告編では「V 都市計画として考えられるもの」として、駅前台地と駅前広場の開発、国道3号・国鉄(当時)の立体交差を挙げ「その他の新市街開発構想の推進によって、緑と太陽に恵まれた静かな田園住宅都市の建設を期待したい」と述べている。(地域リポーター・久保山正和=基山町小倉)

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