2020年東京パラリンピック 聖火フェスティバル

 7日で開幕まで200日となる東京パラリンピック(8月25日開幕)の大会組織委員会は6日、聖火リレーの詳細な内容を発表した。全国各地での採火が始まる8月13日には、現段階で28府県の140を超える市町村が式典を予定している。佐賀県内では、8月17日に佐賀市城内の「こころざしのもり」(県立図書館南側広場)で火をおこし、佐賀県庁でトーチに点火して出発式典を行う。

 佐賀県スポーツ課によると、採火の際、吉野ケ里歴史公園(神埼市郡)にちなんで古代の火おこし方法「舞錐(まいきり)式火起こし」を採用。こころざしのもりで子どもたちが火をおこし、その火を県庁でトーチに移す。

 東日本大震災で岩手県最大の死者と行方不明者が出た陸前高田市では、犠牲者を追悼するガス灯「3・11希望の灯り」から採火。群馬や石川などでは、県内の特別支援学校で炎を採る。ほかにも、凹面鏡で太陽光熱を集める方法や、木と棒による火おこしなど、各地で趣向が凝らされた。

 各都道府県内で採った火は集火式で一つにまとめられる。大分の会場は別府市の社会福祉法人「太陽の家」。1964年大会開催を実現した立役者で「日本パラリンピックの父」と称される故中村裕医師が創設した施設で、祭典への機運が高まりそうだ。

 組織委は国籍や宗教、障害の有無など違いを認め合う「共生」を大きなテーマに掲げる。岡田輝彦聖火リレー室長は「パラの聖火リレーは多様性と個性を重視している。さまざまな形で採られた火を集めて一つの聖火にしていく、壮大なプロセス」と強調した。

 パラ大会の採火は47都道府県の700以上の自治体で行われる。13~17日は43道府県で実施。18日からは大会の競技会場がある静岡、千葉、埼玉、東京での採火とリレーも始まる。

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