アリーナ建設工事の落札を受けて、記者発表を行う佐賀県の担当者(奥)=県庁

 佐賀県のSAGAサンライズパークのアリーナ工事が再入札で落札された6日、建設費の大幅な増額に反発してきた県議らは「素直に喜べない」「何とも言いようがない」などと複雑な受け止めを見せ、「執行部には次の議会で説明を求めたい」との声が上がった。

 自民党佐賀県連会長の留守茂幸県議は「当初の建設費からすると、かなり跳ね上がった。執行部には血税を使っている意識を重く受け止めてほしい」とくぎを刺した。自民会派の中堅県議の一人は「国民スポーツ大会まで時間がない中で事業の進め方に無理がある。これで良かったという人もいるだろうが…」と言葉を濁した。別の県議は1回目も2回目も1者入札だったことを疑問視し、「健全な入札だったと言えるのか。2月議会で説明を聞く」と語気を強めた。

 非自民の県議も「執行部は再入札への影響を理由にこれまで参加者数を議会に説明してこなかったが、そうであれば参加者を増やす対策をしっかりすべきだった」と批判した。「不落こそ避けられたが、業者に足元を見られ、言い値を押しつけられたようだ」

 一方、県パーク整備推進課の真坂昇課長は「落札業者が決まりほっとした。一歩前に進むことができた」と安堵(あんど)の表情を見せた。ただ、別の県関係者は「客観的に見れば事実上の随意契約と言われても仕方がない。2月議会は説明責任を果たさなければならない場になる」と気を引き締めた。

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