今年は2店だけになった鹿島のふな市

 1月19日の朝8時ごろ、鹿島市浜の「ふな市」を撮りに行った。300年の歴史がある市だが、年々フナを扱う業者の出店が少なくなり、今年は2業者だけだった。それでも5時前から遠来の客が待っていたそうで、5キロとか30~40匹買った人もいたらしい。

 戦後間もないころから毎年出店している松永川魚店(佐賀市)はフナとコイを売っていたが、ほとんど完売状態だった。前日「ふなんこ食い」の取材で一緒だった福岡の博物館の学芸員さんが通り掛かったので、松永さんを紹介した。彼は淡水魚とウナギ漁の研究者で、川魚の食文化も調べていて、ふな市には毎年調査に来ている。早速、1キロの大フナを買った。

 松永さんは2代目で、今年で出店41年目だそうだ。以前は赤い大鳥居の辺りからびっしりと店が並び、酒蔵通りの溝を区切ってフナやコイを生かして売って大にぎわいだったそうだ。

 浜のまちおこしグループの一人が、「伝統あるふな市を存続させるにはどうしたらいいかで頭が痛い」としみじみと言われたのが印象に残った。(写真家 中尾勘悟=鹿島市)

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