佐賀県内の公立学校で制服の選択制が広がっている。来年度からは小城高(小城市)と成章中(佐賀市)、嬉野中(嬉野市)が、女子生徒の制服でスラックス選択制を導入する予定で、ほかにも諸富中(佐賀市)が来年度から検討に入るとしている。

 制服の選択制は、冬の防寒対策などを目的に全国的に導入が進んでおり、福岡市では来年度から公立中で性別に関係なくスラックス、スカート、キュロットの3種から選んで着用できる標準服(制服)を導入する。県内の公立校では、伊万里実高(伊万里市)と義務教育学校玄海みらい学園(東松浦郡玄海町)が女子の制服でスカートかスラックスを選択できる。

 4月から始める成章中は、女子用スラックスと専用の上衣を導入する。スカートを選ぶ生徒は従来の上衣を着る。中島裕二校長は「まずはやってみること。多様性を受け入れる教育を進めるため、できることから始めて課題が出てくれば修正していく」と語る。

 来年度から検討に入るという諸富中では、これまでPTA役員や民生委員への説明を進めてきた。南里美紀江校長は「階段の昇降でスカートが気になる、寒さ対策に導入されればうれしいという声を聞く」と生徒の反応を説明、性に違和感を持つ生徒への配慮に関しても「思春期は自己肯定感を育てるのに大事な時期。生徒を枠にはめない学校でありたい」と強調する。

 18年冬から女子の制服選択制を導入している玄海みらい学園では、スラックスを選択できるほか、首元のリボンもネクタイに変更できる。1年から9年(中学3年)の児童生徒約440人の児童生徒が在籍し、昨年度は3人、今年度は1人がスラックスを選んだ。玄海町の中島安行教育長は「自由に選べる雰囲気が徐々に醸成されれば」と語り、浸透までにはある程度時間を要すると見ている。

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