9日に投開票される三養基郡基山町長選は、新人で前町議会副議長の久保山義明氏(53)と、再選を目指す現職の松田一也氏(62)の無所属2人が町勢の発展に向けた手だてを示し、論戦を繰り広げている。両候補の横顔を紹介する。(上から届け出順)

■久保山義明氏(53) NPO活動に汗した経験

 基山町議を3期途中まで9年近く務め、「年間に500人の話を聞いてきた」と振り返る。「本当にありがたい経験だった。町の課題や町民の思いを分かっていなかったと、知ることができた」

 政治の世界に入る前はNPOに身を置き、汗を流した。当時は県との関わりも多く、市民の立場から共に活動し、県の事業の「見える化」にも取り組んだ。

 政治を志したきっかけの一つは2011年、初出馬の直前に発生した東日本大震災だった。命を守ることの重要性を改めて痛感し、「その後の議員活動の柱になった」と話す。町民の相談や悩みにできる限り耳を傾け「活動のベースにしてきた」と力を込める。

 町長を志したのは「『意見が行政に届かない』という町民の声に押されたのが一番の理由」と強調する。山間部までくまなく歩き、そこに暮らす人の話も聞く中で「今の町の空気を変えたい」という思いが強くなったという。

 趣味は町歩き。「いろんな町で、暮らしを感じるのが好き。でも今は忙しくて、計画を立てるだけ」と笑う。宮浦。

 

■松田一也氏(62) 九州経産局時代、地域回る

 「交通の便が良く、素晴らしい町だと思っていたけれど、実際に町の中で働いてみると、難しい課題がいくつもある」。町長としての1期目の体験や、前職の副町長時代の経験を通し、地域のかじ取り役の重責を実感している。

 九州経済産業局出身。当時は多くの地域を回り、自治体職員らと一緒に活性化の方策に知恵を絞った。「よそでばかり働いて、地元に貢献しなくていいのかというジレンマはあった」と話し、町長選への出馬を打診されたとき「自分でも意外だったが、すんなり引き受けた。地元愛が強かったのかな」と振り返る。

 1期目は人口減少に歯止めをかけることに挑戦し「やりたいことはやれた」と自信を見せる。大きな災害もあり「職員には無理をかけたと思う。職員あればこそだった」とねぎらう。

 町民の声を聞く中で、子育て世代や高齢者を取り巻く状況に、想像以上に課題があると感じ「温もりのある対策を実施する」と意気込む。

 多忙な身だが、DVDで映画を鑑賞するのが気分転換。「話題作は常にチェックしている」。長野。

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