有田町泉山にある国の天然記念物「有田の大イチョウ」のすぐそばで、民家を家ごと持ち上げて移動させる曳家(ひきや)作業が進められている。樹齢千年といわれる巨木の生育管理に敷地を利用するためで、これで枝の落下による民家の破損被害の解消にもつながる。専門業者が建物を地面から持ち上げ、慎重に作業している。

 一連の作業は12月初旬から開始。大イチョウの南側にある民家を、敷地内の北東側に20メートル移動させる。1メートルほどの高さに木材を井桁に組んだ上にレールを敷き、バトン状の金属パイプ「コロ」が転がる力を利用、家を引っ張ったり、回転させたりする作業が少しずつ、進められている。