作家の笹沢佐保さん(1930~2002年)の提唱で始まった「九州さが大衆文学賞」を紹介する企画展が、8日から佐賀市富士町の笹沢左保記念館で始まる。直木賞候補にもなった小説家の梶よう子さんをはじめ、植松三十里さんや今井絵美子さんら多数のプロ作家を輩出した文学賞の功績を振り返る。16日まで。

 佐賀市を拠点に執筆していた笹沢さんが中央で活躍する作家を育てたいと提唱し、佐賀新聞社が事務局を担って1993年に始まった。審査員には笹沢さんと、森村誠一さん、夏樹静子さん、北方謙三さん、林真理子さんら人気作家が顔をそろえた。この賞をきっかけにプロデビューするケースが相次いだが、2017年の第24回で幕を閉じた。

 企画展では、選考の過程を伝えた佐賀新聞を拡大したパネルや、プロとして活躍している作家たちの作品を紹介するほか、立ち上げから運営までの関係資料を展示する。同館の島ノ江修治館長は「若い才能にチャンスを与えるとともに、佐賀のために何かしたいという笹沢さんの思いが、賞の名前にも込められている」と話している。

 入館料は300円。9日午前11時からは、エッセイストの筒井ガンコ堂さんの司会で、県内在住の奨励賞受賞者を招いて座談会を開く。聴講可。問い合わせは笹沢佐保記念館、電話0952(23)7141。

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