九州農政局や佐賀県の関係者らが出席した嘉瀬川上流地区の国営総合農地防災事業の完工式=佐賀市のグランデはがくれ

 老朽化していた北山ダム(佐賀市)の機能回復工事を目的にした嘉瀬川上流地区の国営総合農地防災事業の完工式が4日、佐賀市のグランデはがくれで開かれた。九州農政局や佐賀県、土地改良区の関係者ら約80人が工事の終了を祝った。

 佐賀市と小城市の水田約9430ヘクタールの水がめになっている北山ダムは、1957年の完成以来、半世紀以上が経過し、貯水池ののり面崩落や内部への砂の堆積など、機能の低下が目立っていた。

 そのため国は、本年度まで9カ年度をかけて機能回復工事を実施した。当初の計画の倍以上に堆積した砂を20万立方メートル除去、砂をためる施設を設置し、のり面は環境に配慮して植生マットで覆った。洪水時に水を排出するゲート2門や取水ゲート7門も更新した。新たな管理棟も設け、屋外で作業をしていたゲートの開閉を遠隔で操作できるようにした。事業費は56億円。

 式典では主催者を代表して横尾績九州農政局長が「今回の事業が災害の未然防止や農業用水の安定供給、農業のさらなる発展につながることを期待します」とあいさつした。地元代表の秀島敏行佐賀市長は「想定外の自然災害などにも効果を発揮できるよう、適切に管理し、有効に使いたい」と述べた。

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