山歩きで拾い集めたどんぐり

 オーストラリアに住んでいる知人のフェイスブックを通じて、山林火災の被害を知りました。気の遠くなるほどの数の被災した動物たち。膨大な広さの山林を焼き尽くす火災の原因は地球温暖化です。地球温暖化という言葉だけでは地球の悲鳴は聞こえないことを被災した動物たちが教えてくれています。

 ダボス会議では、世界中の若き環境リーダーたちが経済優先の社会を痛烈に非難し、研究者たちはこれからの10年が地球の運命を決めると警告する2020年。オリンピック開催年としてだけでなく、地球に生きる生物としての自覚が問われる年でもあります。

 山間部での生活を富士町、三瀬村、大和町と居を変えながら続けています。地球に負担をかけない生活を心掛けていますが、年齢を重ねると年齢を言い訳にしたくなります。つい便利なものを手に入れたくなります。ボタン一つで安心と安全が手に入ると手放したくなくなります。

 しかし、安心も安全も一瞬で破壊されることを忘れてはいけないということを、山間部の生活は教えてくれます。「都合のいい生活から距離を置こう。エゴをエコに変えよう」

 夏に冷たく、冬は温かい地下水、野鳥のさえずり、満天の星のきらめき、森林から生まれるオゾンたっぷりの空気。朝夕の寒暖差が生む野菜の甘さ。自分の体を使うことでしか生まれないものが与えてくれる豊かさこそ「エコ」への第一歩。今年の冬のストーブ生活のためにまき作りに余念がない夫が、今日も元気にチェーンソーを持って山に入っています。

 この冬クヌギを50本植えました。ゆっくりと大きくなる広葉樹がストーブには欠かせない燃料です。次の世代へのプレゼントになればいい、いつか大きくなるのだから。伐採と植樹を繰り返しながら自然のサイクルに逆らわない。そんなエコ生活を続けていきたいと思っています。(地域リポーター・岩田雅予=佐賀市)

このエントリーをはてなブックマークに追加