100万円受領問題で、自身の給与を3カ月無休とする方針を発表する玄海町の脇山伸太郎町長=玄海町産業会館

 佐賀県東松浦郡玄海町の脇山伸太郎町長(63)が福井県敦賀市の建設会社「塩浜工業」側から現金100万円を受け取っていた問題で、進退の判断を保留していた脇山町長は3日、記者会見を開き、続投すると表明した。「信頼回復のため、町のために一から出直したい」と述べ、責任を取って自らを3カ月無給とする考えを示した。

 町産業会館で会見した。今年1月23日の問題発覚後、「後援会と相談したい」と進退の判断を保留してきたが、「メールや電話で『辞めないで頑張って』との声があった」と明かした。今月1日に後援会役員会が開かれる前から「自分の気持ちは持っていた」とし、「本人が判断すべき」という役員会の方針を受けて最終的に決断した。「不徳のいたすところ」と改めて謝罪し、「許されるなら町のために仕事をしたい」と続投への理解を求めた。

 100万円は、脇山氏が代表を務める政治団体の収支報告書に未記載で、政治資金規正法に抵触する恐れがある。今後、警察から取り調べを受けたり、罪に問われたりした場合については「厳粛に受け止める」とした。3日までに警察からの接触はないと話し「時間がたっても返すつもりでいた。もらったという認識はない」と強調した。

 近く臨時議会を開き、早ければ3月から3カ月間、無給とする特例条例案を提出する方針を示した。減給の額や期間は「どれくらいが妥当というのはない。他の自治体の引責事例を踏まえて決めた」と説明した。

 この問題に関して反原発団体は、全ての町職員や町議会議員を対象に金品受領の有無を調べるよう求めている。脇山町長は「議会に関しては議会が決めること」とし、第三者委員会の設置は「今後検討したい」と述べるにとどめた。

 脇山町長は2018年7月の町長選直後、原発の安全対策工事などを請け負う塩浜工業側から当選祝い名目で現金100万円を受け取った。自宅の金庫に保管していたが、共同通信が19年12月、関西電力役員らに金品を贈っていた福井県高浜町の元助役森山栄治氏(故人)と塩浜工業の関わりを報じた後、知人を介して返却したと説明している。

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