男女間での物資のニーズの違いを取り上げ、「成人男性の目線だけの備えでは無理が出てくる」と語った大崎麻子さん=佐賀市兵庫北のほほえみ館

男女間での物資のニーズの違いを取り上げ、「成人男性の目線だけの備えでは無理が出てくる」と語った大崎麻子さん=佐賀市兵庫北のほほえみ館

 女性の視点から防災を考える市民防災講話(佐賀市主催)が1日、佐賀市兵庫北のほほえみ館で開かれた。元国連開発計画職員で、関西学院大客員教授の大崎麻子さんが男女間での物資のニーズの違いを取り上げ、「成人男性の目線だけの備えでは無理が出てくる。女性の視点を入れることが多様性の第一歩」と説いた。

 約110人が聴講した。大崎さんは2011年に起きた東日本大震災直後から、国際NGOオックスファム・ジャパンの事業で被災地の女性支援に取り組んできた。現在は女性の地位向上のための啓発活動をしている。

 大崎さんは東日本大震災時に、支援物資としておりものシートを要望する女性の声が多かったと指摘した。「避難所では入浴の機会が少ない上に、人前で下着などの洗濯物を干したくないという悩みがある」と振り返り、男性職員へ要望を伝えにくい状況を話した。

 また、全国の市区町村の防災会議委員に占める女性の割合は7%とのデータを示し、「防災に関する意志決定の場は男性が中心」と話した。解決に向けて「避難所のリーダーを男女ペアで作るなどの仕組みを作っておくことが重要。男女どちらの視点も入れて、地域の実情に沿った備えにして」と呼び掛けた。

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