走行試験をする、東海道新幹線の「N700S」=浜松市のJR東海浜松工場

 九州新幹線長崎ルートと並行在来線

 2022年度に暫定開業する予定の九州新幹線長崎ルート(博多―長崎)の武雄温泉―長崎を走る列車に、東海道新幹線で今年7月から営業運転する次世代車両「N700S」の導入が検討されていることが共同通信の取材で1日、分かった。

 長崎ルートの運行を担うJR九州の関係者が明らかにした。東海道新幹線が1編成16両なのに対し、長崎ルートは需要が限られるため1編成4~6両になる見通し。

 N700Sは停電しても自走できるリチウムイオン電池を搭載し、トンネル内や橋の上で停止した場合も安全な場所まで移動できる。また、全座席に電源コンセントを設ける。時速360キロで走れる性能を持つが、武雄温泉―長崎の最高時速は260キロの予定。

 暫定開業時は武雄温泉駅のホームで、博多駅と結ぶ在来線特急と乗り換える「リレー方式」にする。博多―長崎の所要時間は最短1時間20分となり、この区間を現在走っている特急「かもめ」より28分短縮する計画。

 長崎ルートのうち未着工の佐賀県内の新鳥栖―武雄温泉は整備方式が決まっていない。候補となる方式には、全線をフル規格で建設する案も含まれている。高性能のN700Sなら、山陽新幹線の新大阪駅への直通運転に対応できる。

 武雄温泉―長崎の途中に設ける嬉野温泉(仮称)と長崎県の新大村(仮称)、諫早の全駅に止まる各駅停車のほか、一部の駅を通過し、到達時間を短くする列車の運転も検討している。

 列車名は未定だが、JR九州幹部は新幹線を「かもめ」、博多―武雄温泉を走る特急を「リレーかもめ」と名付けるのが「有力な選択肢になるのではないか」と話す。【共同】

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