若手の成長を促しながら、自らの成長も誓うMF梁勇基=沖縄県の読谷村陸上競技場

 プロデビューから16年過ごしたJ1仙台を離れ、サガン鳥栖に加入したMF梁勇基(リャン・ヨンギ)(38)。中盤で攻守のバランスを取りながら、前線に質の高いボールを配給する。若い選手が多いチームにあって、「自分の行動や言葉で少しでも力になりたい」と心強い存在だ。

 大阪府出身で173センチ、72キロ。阪南大を卒業後、2004年に当時J2仙台でプロ生活をスタートした。J1、J2合わせて522試合に出場。昨季まで仙台一筋でプレーしたが、契約満了とともに鳥栖から声がかかった。「環境ががらっと変わる。ゼロからスタートするつもりでやりたい」と気持ちを新たにする。

 プレー面はもちろん、チームの精神的支柱になりそうだ。同年齢の金明輝(キン・ミョンヒ)監督は「特に人間性が優れ、ほかの選手を引っ張れる。技術が高いし、メンタルも強いので、試合でも活躍できる」と年齢を度外視して評価する。

 プロデビュー戦のことは、今でも鮮明に覚えている。鳥栖スタジアム(現・駅前不動産スタジアム)での一戦で、「仙台が0―3で負けて悔しい思いをした。そのスタジアムが次はホームになる。縁を感じる」。

 練習中は、若手に積極的に声をかける姿が目立つ。「彼らの成長がこのチームの成長につながる」と、気づいたことがあればすぐに助言。必死にもがく若手の姿を見て、「自分も彼らから刺激を受けている。切磋琢磨(せっさたくま)できたらいい」。プレーヤーとしても、まだまだ成長していくつもりだ。

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