ミュージカル「天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~」で主人公のデロリスを演じる朝夏まなと(写真中央)写真提供:東宝演劇部

 宝塚歌劇団・宙組でトップスターを務めた佐賀市出身の女優、朝夏まなとが注目を集めている。昨年11月~2月に全国7カ所で巡回上演中のミュージカル「天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~」では、森公美子とダブルキャストで主演を務め、ソウルフルな歌声で会場を熱狂の渦に巻き込んでいる。5月にはふるさと佐賀での主演舞台も控えている。

 「天使に…」の原作はウーピー・ゴールドバーグ主演の大ヒットコメディー映画「天使にラブ・ソングを…」(1993年日本公開)。ミュージカル版は2006年からブロードウェイやロンドン、ニューヨークで大ヒットを記録した。

 日本では14年、16年に続き3度目の上演で、過去には朝夏と同じく元宝塚の瀬奈じゅん、蘭寿とむが森公美子とともに主人公のデロリスを演じている。1月23~27日の博多座公演では、地元九州の朝夏ファンが会場を埋め尽くした。

 物語は70年代のディスコブーム華やかな、アメリカ・フィラデルフィアを舞台に展開する。厳粛な修道院とサイケデリックなクラブサウンドが対をなし、奔放で野心家なデロリスが音楽を通じて修道女たちと心を通わせていく。

 物語の序盤では危なっかしくとげとげしい印象があったデロリス。彼女が友情に目覚め、しなやかな女性に変化していく過程を、朝夏は大輪の花がこぼれるように演じきった。

 特に印象的なのは、第1幕を締めくくる楽曲「さあ、声を出せ!」だ。デロリスがパワフルに舞台を駆け回り、抑圧された修道女たちを解き放ち大きな渦を立ち上らせる。窮屈な修道服の裾が大きくまくれ上がるのも気にせず歌い踊る、朝夏のキュートな魅力が爆発して観客の胸を熱くする。デロリスは歌う、「まさにこれが、喜びの歌」。

 5月16、17日には朝夏が主演するミュージカル「モダン・ミリー」が佐賀市文化会館であり、チケットは15日午前10時から発売される。問い合わせは佐賀市文化会館、電話0952(32)3000。

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