佐賀県は、20年以上友好交流がある中国・貴州省と遼寧省からの要請に応え、高機能マスク9千枚を支援物資として送った。物資を梱包した段ボールを車に積み込む県職員=佐賀県庁

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、佐賀県は31日、中国の格安航空会社(LCC)春秋航空が佐賀空港発着の中国・上海便を2月7日から28日まで、週4往復を3往復に減便すると発表した。同社は「感染拡大に伴い、運航計画全体を見直した」と説明。このほか、佐賀市のNPOが交流事業を中止するなど県内にも影響が広がっている。

 上海便は月曜、水曜、金曜、土曜に各1往復していたが、7日から金曜を休止する。機材繰りのため発着時刻が変更される見込みで、利用者に同社ホームページでの確認を呼び掛ける。

 上海便は2012年1月に就航し、本年度は4月から12月までに計4万9549人が利用、搭乗率は85・5%と好調だった。31日から佐賀-西安便が休止しており、立て続けの対応に県空港課は「減便は残念だが、現状では仕方ない」と話す。3月以降の運航計画は未定という。

 県内での交流事業にも影響が出ている。NPO法人地球市民の会(佐賀市)は、中国と韓国の大学生を5人ずつ招いてSDGs(持続可能な開発目標)を学ぶ国際交流事業を15~22日に実施する予定だったが、延期を決めた。中国の学生から参加のキャンセルがあったほか、他の学生からの不安の声が上がったという。

 一方、佐賀から現地支援の動きも続き、県は31日、20年以上の友好交流がある中国・貴州省と遼寧省に高機能マスク9千枚を送った。両省政府から支援物資の輸送依頼を受け、家畜伝染病予防用マスクを段ボール約100箱に詰めた。佐賀市に事務所を置くNPOアジアパシフィックアライアンス(A-PAD)・ジャパンは、空飛ぶ捜索医療団による2回目の支援物資の輸送を実施。上海に、500着の医療用防護服や1千枚の医療用帽子など5品目を送った。

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