被災から営農を再開するまでの取り組みを話す果樹農家の武田忠幸さん=佐賀市三瀬村の三瀬保健センター

 中山間地域の課題について考える「第30回佐賀北部地域おこしフェスティバル」が1月29日、佐賀市三瀬村の三瀬保健センターで開かれた。2017年の九州北部豪雨で被災した農家らを招き、復興に向けた取り組みを学んだ。

 地元の農家や関係者約100人が参加した。福岡県朝倉市の果樹農家・武田忠幸さん(61)は主軸の柿園に土砂や泥が入り、面積は7分の1に縮小した。NPOなどからのボランティアが継続して作業に入った後、行政の補助事業によって新たにイチゴとキウイを導入したという。

 地元ボランティアらと共に、農地が被災した住民たちと共同で野菜作りをする「ふれあい農園」を立ち上げた。現在もボランティアと交流を続けることでまちづくりにつながっていると言い、武田さんは「3年もたてば、道路などが復旧し始めると集まる機会が少なくなっていく。災害があった後でもみんなで何かやろうと思うこと、話し合う場を持っていくことが大切」と呼び掛けた。

 農業士や県、佐賀市、神埼市などの実行委員会が主催。水田強実行委員長は「宝の山里も豪雨や台風で甚大な被害を受けた。今後も気持ちを前向きに北部の集落づくりに取り組んでいきたい」と語った。

このエントリーをはてなブックマークに追加