森林への除草剤散布の説明会で、反対意見を述べる参加者=佐賀市富士町のフォレスタ富士

 人工林にドローンで除草剤を散布し、下刈り作業の省力化を目指す佐賀県の林業スマート化実証事業の説明会が31日夜、佐賀市富士町のフォレスタふじで開かれた。薬剤の使用量を極力減らし、効果が得られるようしたいという県に対し、参加者からは除草剤を使うことへの疑問が相次いだ。

 県は本年度、ドローンで植林地に薬剤を散布し、除草する実験を始めた。県林業試験場の担当者は説明会で「林業で最も重労働である下刈りの負担軽減が目的」と、ドローンの飛行実験と並行して薬剤の効果を調べている状況を伝えた。

 出席した住民や林業関係者ら約80人との質疑応答では「水を育む森林を汚染する行為で許せない」「国が認めた農薬と言われても、将来の影響が不安」「除草剤に頼らず、若者が山村に定着できる方策を考えてほしい」などの意見が出た。林業課を含めた県側は「今回の意見を踏まえて検討する。今後も住民に見えるように説明したい」とした。

 説明会は、林業の啓発活動に取り組む「林業女子会@さが」が宮崎県で実施された除草剤散布に危機感を持ち、県に開催を要請した。門脇恵会長は「口コミだけでこんなに集まり、関心が高いと分かった。今後の県の対応を見守りたい」と話した。

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