山口祥義知事(左)に「円空賞」受賞を報告する池田学さん=佐賀県庁

 ペンによる細密描写と壮大な世界観で国内外で高く評価されている多久市出身の画家池田学さん(46)=米国在住=が31日、佐賀県庁を訪れ、山口祥義知事に海をテーマにした新作の制作状況などを報告した。

 池田さんは、米IT企業の支援を受け、ウィスコンシン州マディソンで創作に励む。絵画などの分野で顕著な業績を収めた作家を顕彰する「第10回円空大賞」(岐阜県など主催)の「円空賞」を受賞。授賞式参加に合わせ、1年3カ月ぶりに帰佐した。

 池田さんは、海をテーマとする新作が、代表作「誕生」(縦3メートル、横4メートル)を上回る大きさになることを紹介した。その上で「マディソンには山も海もないが、実際に見て感じたものにインスピレーションを得て描くのが僕のスタイル。説得力のある作品にするため、海を実際に体験し、海洋汚染やプラスチック問題を取り入れたい」と構想を述べた。

 山口知事は、新築するSAGAサンライズパークのアリーナに「何かしらアートのイメージがある空間をつくりたい」とし、県立美術館所蔵の誕生をアリーナ内で映し出すなど、多くの人に作品の魅力を知ってもらう活用策に触れた。

 円空大賞は、岐阜出身で江戸期に活躍した仏師・円空にちなむ。昨年1月に亡くなった哲学者の梅原猛さんやアーティストの日比野克彦さんらが選考委員を務め、過去に美術家の横尾忠則さんらが受賞している。

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