避難所に外国人を受け入れる訓練で、掲示板の前で食事の時間などを確認する参加者=佐賀市本庄町の本庄公民館

 災害時の避難所で外国人を受け入れるための対応を実践する訓練が29日、佐賀市の本庄公民館であった。支援のガイドブックづくりを進めている佐賀県と県国際交流協会が主催し、住民や行政関係者ら約40人が参加、コミュニケーションの取り方や望ましいサポートなどを確認した。

 訓練では、支援者が外国人に相談窓口や生活のルールなどを張り出した掲示板の内容を教えたり、体調や緊急の連絡先を聞き取ったりした。外国語での「食事はどうしたらいいか」「頭痛がする」という説明を翻訳機や身振り手振りで把握する場面もあった。

 外国人からは「言葉が通じないと、災害時は恐怖を感じると思う。安心感を与えてほしい」といった要望があった。ベトナム出身の技能実習生のグェン・ティ・フェンさん(27)=佐賀市=は「親切に接してもらえた。災害の時はまずは家族と連絡を取りたいと思った」と話した。

 支援者からは「やさしい日本語で説明することが意外に難しい」「絵やマークなど共通理解のための工夫が必要」などの意見が出た。本庄町自主防災活動協議会の森清隆本部長は「避難所運営に外国人の視点が必要なことを痛感し、貴重な経験になった」と述べた。

 外国人の支援を担う日本人向けのガイドブックは2月中旬に完成する予定で、内容を検証するために訓練を実施した。

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