かわいらしいキクイタダキ=日本野鳥の会佐賀県支部・松田信義さん撮影

 虹の松原と周辺で観察される野鳥は100種類に上ります。周りには川も海もあり、いろいろな環境があるのでたくさんの種類の野鳥を見ることができます。

 この時期は鳥たちが越冬に来ているので、松原の中はさえずりでとてもにぎやかです。スズメサイズの小さい鳥が30~40羽で群れをつくり、ちょこちょことすばしっこく動き回っています。その姿を双眼鏡で眺めたいと思いチャレンジするも、なかなか捉えることはできません。そんな中で一番いい方法は“透明人間作戦”でした。

 ここだという場所を決めてじっと身を潜めて待っていると、5分くらいで鳥たちが戻ってきて、頭上の松の木の枝から枝へとちょこちょこと動き回ります。その動きがかわいくて仕方ありません。

 目で追うだけでも大変ですが、この目でしっかりと見てみたい鳥がいます。

 日本で最も小さい鳥といわれる「キクイタダキ」です。なんと、体重が1円玉3~5枚分の重さしかありません。「ツィー」「ツリリリ…」と、ちょっと甲高く短い鳴き声だけが聞こえます。写真で見ると、とてもかわいい小さなつぶらな瞳に、名前の由来にもなった頭上の黄色い羽がチャームポイントです。別名「マツクグリ」ともいい、針葉樹が大好きな鳥です。

 私たち人間にも好き嫌いがあるように、鳥やすべての生き物には好き嫌いがあります。巣箱を使う生活スタイルの鳥もいれば、そうでない鳥もいます。自然の生態系がどのようにして保たれているか、全く見当がつきませんが、たくさんの生き物が互いに関わり合いながら共生しています。

 冬の間、バードウオッチングを楽しみながら、生き物みんなにとってすみよい虹の松原であり続けますようにと願うのでした。(NPO法人「唐津環境防災推進機構KANNE(かんね)」事務局長・藤田和歌子)

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